ひとくち伝言 平成12年9 月(113号)





 仏教テレフォン相談の話の続きです。こんな相談が来たこともありました。
(問)「お焼香のときは、目をつぶるのですか…」
(答)なるほど、たしかにそういう人がいますね。私などはそれどころか、つまんだお香を鼻に持ってきて、いちいち匂いをかいでからお焼香する人を見てしまいました。でも、別に目をつぶる必要はないのであって、淡々とお香を薫じてから、きちんと合掌して拝めばよいと思います。
(問)「拝むことと祈ることの違いは何ですか」
(答)「祈る」ことには、神仏の力を頼んでよい事を願うというような意味合いがありますが、「拝む」には尊いものの前にただひれ伏すという語感が感じられます。祈ることにはその人が思う「よいこと」という計らいがかかわりますが、拝むことにはすべてをお任せするというような感じがあります。ただし、「祈り」も小さな自分の立場から、より広い立場への祈りへと移行してゆくとき、やがて小さな自分を越えた、大きな仏さまのこころにめぐりあってゆけるのではないかと思います。
(問)「『ありがたいお経を読んだ』と住職に言われましたが、何がどのようにありがたいのでしょうか。お経は何のために、誰にあげるのですか。」
(答)なかなかききずらいことを、よくぞ尋ねてくれたという感じですね。意味の分からないお経を、我慢してじっと聴いているのがなんでありがたいのかと、疑問に思う方もきっと大勢いると思います。でもお経の長さは、それが終わった時の有り難さに比例するという法則もありまして。明けない夜はなく、止まない雨はなく、終わらないお経はない、これは確かです…。
 高野でお経を教えてくださった先生の言葉を引用すると、こうなります。
 …お経は仏さんが説かれたものなので、それを朗々と読み上げると、仏さん「それ、わしが言うたことや!」ちゅうて、手たたいて喜んでくれはる。ご先祖さんは戒名を受けて、仏さんのお弟子になってはる訳やから、仏さんが喜べばお弟子も当然喜ぶ、そして「これでおじいちゃんも喜んでくれてはるなあ」ちゅうて檀家さんも喜ぶと。回向とはこんな具合になっとるの…。(まさか関西弁を使う仏さんがいらっしゃるとは知りませんでしたが)、それなら、お経そのものにどんなありがたいことがあるのかということですが、たとえば観音経には、「なんにも心配することないんだよ。わたしがちゃんとみててあげる、困ったらわたしの名をお呼び」というメッセージが入っているのであります。こう言われたら誰だってうれしいと思いますよね。(栄)
  ちなみに、仏教テレフォン相談は、03−3811−7470番です。

百観音明治寺 住職 草野榮應







   ひとくち伝言板   



平成12年(仏紀2565年)9月の行事ご案内

9月 3日(日) 午前9時半より  写経の会

9月 6日(水) 午後1時半より  法話の会

9月17日(日) 午後1時より  月例大祭 ならびに
      秋彼岸 おせがき法要

9月13,27日(水) 午後6時半より 「時」を坐る、坐禅の会




観音献灯会、無事終了いたしました。感謝を以てご報告いたします。
ともされたお灯明  911灯(販売実数)
日本ユニセフ協会への寄付総額  87,261円
       うち、募金箱と灯明純益より 66,761円
       花力さんのほおずき販売 20,500円


 切手代ご奉納感謝録 (6月以降の分のご報告になります。)
松本重夫様、潮音院様、高木三郎様、望月由美子様、畠山敏子様、半田美和子様、野田瑠璃子様。ほかに漏れがありました場合はお許しください。

 とにかく暑い夏ですね。
 思わずこう申し上げたくなってしまいます。
「皆様ご無事でいらっしゃいますか…」。どうぞくれぐれも、ご自愛ください。残暑お見舞いに、献灯会のときのガムラン公演の写真を、HP冒頭に掲げさせていただきました。



東京都中野区沼袋二ノニ八ノ二〇
百観音明治寺 草野榮應