ひとくち伝言 平成9年5月(80号)



 オバタカズユキ氏の、「今風ペット場景」という文章が目にとまりました(諸君5月号)。彼は小学生の頃、日曜になるとペット仲買人の父親に同行して、いろいろなべツトショップを見てまわったのだそうです。
 ある店で彼は、ちょっとした事に出くわします。それは、『派手なアメ車でやってきた中年男性客』が、「コアカ」を水槽ごと注文していたのでした。コアカというのは、一番ありふれたワキンの小さなやつで、縁日で金魚すくいの水槽で泳いでいる、あの金魚のことだそうです。でもその時の一水槽と言うのはざっと五百匹位はありそうで、とても尋常な数ではなかったので、彼は「なんだ、なんだ」と目を剥いたのでした。もしそれだけの金魚がワキンに成長したら部屋中を大きな水槽で埋め尽くしても間に合わないはずで、この人はそんな豪邸に住んでいるのだろうか、でもそれならどうしてこんな地味なコアカばかりを買うのだろうかと、わからなくなってしまったのでした。
 やがて、店の主人とその客の会話から、謎が解けます。客は、肉食魚のアロワナやピラニアを飼っていて、一水槽のコアカというのは餌用に売られていたものだったのでした。それを知った時、オバタ氏は、
『目から鱗が落ちるというよりも、目の前のポジ画がとつぜんネガにひっくり返ってしまうような感じを覚えた。』
というから、相当な衝撃だったに違いありません。近頃は、大きなペットショップにはハツカネズミやトノサマガエル、コアカにドジョウ、メダカ、コオロギ、ウズラなどというのも、「餌ペット」すなわちペットに食べられるペットとして売られているそうです。例えば、ある人が何も知らずに店頭へひやかしに来て、「へぇー、こんなものを飼う人もいるんだ!」なんて無邪気に感心しながら、やがて別なところにカメレオンやヘビや猛禽類が居るのを見て、「ん…」と少し考え、やがて、あることにハッと気がつく、そんな出来事が日常に発生していることが想像されます。中には鱗までいかなくとも、コンタクトレンズぐらい落とす人があるのではないでしょうか。
 ところで、アロワナやピラニアを飼っている人は、それらが逃げ回るコアカを生きながらに喰らいつく姿を毎日見ていることになります。そういう趣味は私にはちょっと持てないなあなんて思っていたら、中庭の水鉢に飼っている金魚を思い出しました。それはボウフラ退治のために入れたワキンです。結局私も同じことをしてるじゃないかと、思いました。
(栄)












 一口伝言板  東京都中野区沼袋2−28−20
百観音明治寺 草野榮應




5月の行事ご案内

5月6日(火) 午後1時半より 法話の会
5月17日(土)午後1時より 百観音月例法要と法話
5月14、28(水)午後6時半より 坐禅の会
5月11、18(日)午後4時より(英語版)「阿字観」入門

東京都中野区沼袋二ノニ八ノ二〇
百観音明治寺 草野榮應 3386-3937番


新緑の高野山と奈良を訪ねる旅
日時:5月28日(水)〜29日(木)
参加費用:交通費、宿泊費、拝観料等を含めて 約60,000円前後
募集人数:15〜20人程度(参加人数により多少の料金変化もあります)
簡単な日程:5月28日・東京発6:56(新幹線)難波発10:08 高野山着12:00頃
山内参拝・見学→【宿坊・蓮華定院 0736-56-2231】 5月29日朝 宿坊発
高野下からバスで室生寺等 奈良巡り 京都発18:44 東京着21:38

申込:お問い合わせに応じて詳細をお知らせいたしますので、それをご確認のうえ、5月15日までにお申込みください。


※ 今村稔子様から、毎回使用する封筒を沢山頂戴いたしました。しかものり付きなので大喜びです。この他、大橋由子様、松本重夫様、荒瀬久夫様、匿名様から、切手代をいただきました。お礼申し上げます。

※花まつりコンサート 今年も盛況でした。ご協賛をありがとうございました。
田畑嘉子様、中間芳子様、渡辺百合子様、荒瀬久夫様、牧原妙子様、牧原滋様、青柳妙子様、福島きよ子様、福嶋二三様、牧原俊子様、赤松由里様、谷原光枝様、飯田重平様、草野欣也様、矢藤久子様、松本善子様、松本重夫様、清水わか子様、小石知香子様、澤崎茉莉子様、清水美沙様、徳弘多史様、笠木千束様、草野頼様、小山カズ様、白石博子様、尼子恭史様、野口実苗様、重山明子様、宇治正敏様、
○椅子貸与協力 正光院様、会場設定協力 帝都博書様、
  お陰さまで無事、演奏の謝礼や経費支払いができました。またCYRの方にも約18万円の収益となりました。寺にも5万円程余剰が出ましたので、今後の切手や印刷などの経費に使わせていただきます。簡単ですがご報告まで。


※ 写経の会においでくださる大森藤三さんが、4月の会の時に、「今日で百回目ですよ。」と、教えてくださいました。写経の会は、雨が降ろうが雪が降ろうが、平らにコツコツと続いて、とうとう百回目となったわけです。こういう会では、地味だけれど穏やかで、人生に対して誠実な雰囲気がひとりでに培われてまいります。そしてこういう雰囲気が、17日法要や坐禅の会などと共に、大切な根っことして、この寺を支えてくれているように思えます。
 花まつりコンサートの時に、敬虔なクリスチャンのゲンゾーさんが本堂の真ん中で聖書の話をしたりしていたので、それを許している住職はたいしたものだと感心(?)してくれた人がいたようですけれども、私が平気でいられるのは、この寺にそのような財産がしっかりあるからだと、私は思っています。


爽やかな初夏の夜のイベント
リコーダーとライア(小ハープ)バロック演奏会 /清水希美(のぞみ)・平岡裕子
日時:5月22日(木)午後7時開演/開場:百観音本堂/前売2500円、当日3000円
 イタリアのボローニャで修行中の清水希美さんとその友人によるテレマン、ヘレデル、マンシーニ。ひょっとするとミニバイプオルガンも入るかも知れません!