多宝塔
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○観音様に見守られて・・・



 沼袋の百観音境内は、東京の住宅地の中の、奥庭のようなところです。木立の中に立ち並ぶ百八十体の石仏観音に見守られ、子供たちは無心に遊び、山鳩や鴬の声も聞こえたりする静かな庭園の中に、そっと溶け込むように、多宝塔がたたずんでいます。境内に満ちているのは、明るい安らぎです。

○いま、都会のお墓事情は曲り角


多宝塔

 東京の郊外にはたくさんの公園墓地が造られました。この調子では、やがて野山はすべてお墓だらけになりそうだという声もあります。それでも墓地不足は解消できそうもありません。また、時期によっては墓参による交通渋滞も相当なもので、このままではどうにもならなくなっているのが現状です。
 そのようなわけで、そろそろ新しい考え方によるお墓を…、限られた土地に多くの方の納骨ができて、気軽にお参りができる、新しいお墓を造りたいと、ずっと考えてきました。 この百観音多宝塔は、それに対するひとつの考えとして提案されたものです。

 多宝塔は確かに新しいものですが、この形式は日本のお墓の歴史に照らしてみても、決して本来のお墓の在り方から外れたものではありません。ここは仏舎利ぶっしゃり)とともに祀られるお墓であり、その中では永遠に仏様の説法に浸っていることができるのです。そして、この多宝塔は、「土に還る」という昔からの思い方を、大切なものとして見直していこうという意図のもとに、設計されたものです。  「こういうものを近くに造ってくれたので、本当に安心しました。」と言ってくださる方も大勢あって、その果たす役割の大きさを感じております。



多宝塔正面

○後継者のいない方にも安心していただけるお墓を


 後継者のいない方にとってのお墓の間題は、大きな悩みの種となることが少なくありません。また、現代は長男・長女の時代と言われる上に、家代々の枠にはまらない生き方を選ぶ人も増えております。このような時代には、「みんなで入れるお墓」は、ますます必要なものとなってまいります。 従来、跡継ぎのいない方は「無縁さま」として、墓地の片隅に片身を狭くして納められるのが普通でしたが、ここならば堂々と、皆でにぎやかに、観音様お浄土に安らぐことができるのです。



○開かれたお寺


 境内の緑濃い木立は、都会の空気を浄め、心をなごませてくれるという点で貴重なものです。また、石仏の庭は明治のこころを今に伝える、歴史の遺産でもあります。しかしここは、史跡すなわち−歴史の跡−ではなく、心の拠り所として、「現在も生きている信仰の寺」であります。
献灯会の風景 これからも、檀家でない方も自由に参加していただけるような行事を軸に据えて、寺としての営みを続けてまいります。多宝塔を通じてご縁を結ばれる方も同様に、この生きた信仰の輪の中へ「こころの株主」としてご参加いただき、そして大きな「こころの配当」を受け取りながら、日々の暮らしの糧としていただければ有難いと存じております。そして、そのことが結果として都会の中の小さな自然を守り、より大きな自然環境の保護にもつながっているとお考えいただければ幸いです。




○「慈音会」

 この多宝塔に後事を託したいと願われる方は「慈音会(じおんかい)」にご入会いただき、その会員になることで、多宝塔を利用される生前契約が成立します。 会員は維持費として所定の会費を納め、「慈音会」の行事にご参加、ご協力をいただくことになります。

○慈音会への入会は・・・

 入会金、永代使用料、祀堂料(しどうりょう、位牌を本堂内にお祀りする礼金)を納め、所定の申込をされた方が会員となります。 ・会員のご遺骨は壷に納められたまま多宝塔内に安置され、しばらくはそのまま供養されます。やがて十分に年限を経た時に、多宝塔の中心の地下収納室に安置して、引き続き供養されます。
・故人のお名前、お戒名等は、寺の過去帖に記載され、お位牌が本堂内におまつりされて、普段にお経が供養されます。また、お名前等が多宝塔の墓誌に記載されます。
・慈音会の主催する、総供養祭(四月二十九日)で供養されます。

○宗派の疑問、ご夫婦での入会や、最初から合祀を望まれる場合等、ご家庭により様々なケースがあるかと存じます。率直にご相談くださいますようお願いいたします。



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